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DPD手動再生が終わらないのはなぜ?原因と正しい対処法を解説

トラックDPD手動再生終わらない

「DPD手動再生のスイッチを入れても、いつまでも再生が終わらない。」

「普段より明らかに時間がかかっているのに終わる気配がない。」

「毎日のように再生がかかってしまう。」

そんな症状に、頭を抱えているドライバーは多いのではないでしょうか。

手動再生が終わらないまま走り続けると、トラックの走行速度が制限され、荷物を運べなくなります。

さらに詰まりが進めば、DPDの交換で数十万円以上かかることもあります。

とはいえ、手動再生が終わらない原因が「詰まり」であれば、交換よりはるかに安い洗浄で解決することが可能です。

まず必要なのは、手動再生が終わらない原因を突き止めること。

本記事では、トラック専門のDPF出張クリーニングを行うコウゴク重量(関西・四国・中国地方対応)が、DPD手動再生が終わらない原因と、正しい対処の方を解説します。

この記事でわかること

  • 手動再生が終わらない原因は「詰まりの限界」か「部品の故障」のどちらかを突き止める
  • 詰まりが原因なら、高額な交換をせずに洗浄で解決できる可能性がある

※呼び方はメーカーによって異なり、DPF・DPD・DPRと呼ぶことがありますが、本記事ではDPDと記載します。

DPD・DPF・DPRの詰まりでお困りの方は、コウゴクDPFクリーニングへお気軽にご相談ください。

この記事を書いた人
コウゴクDPFクリーニング 代表 兒玉 龍也
関西・四国・中国地方で、トラック専門のDPF出張洗浄を行っています。
DPFマフラーの洗浄やトラックの吸排気まわりのお困りごとについて、現場で寄せられる声をもとにわかりやすく解説しています。 

【早見表】DPDの手動再生が終わらない原因と対処法一覧

まず、症状別に考えられる原因と、最初に取るべき対処を整理します。

今の症状考えられる主な原因まず取るべき対処
普段より明らかに時間がかかっても終わらない詰まりの限界・部品故障中断して整備・洗浄を検討
毎日・頻繁に再生がかかる詰まりの進行・短距離走行洗浄で堆積をリセット
回転数が上がらない・すぐ止まる排気系部品・センサーの故障整備工場で診断

自分のトラックの症状に近いものを確認したうえで、原因と対処を順に見ていきましょう。

DPD手動再生が終わらないのは異常?

DPD手動再生には正常な所要時間の目安があり、そこから大きく外れると異常のサインになります。

まずは正常な状態との違いを確認しましょう。

正常なDPD手動再生の時間と流れ

正常なDPD手動再生は、約15〜20分で完了します。

いすゞ自動車公式サイトでも、停車して行う手動再生は通常15〜20分が目安とされています。エンジンが暖まっているほど、再生時間は短くなります。

再生の基本的な流れは次のとおりです。

  • 安全な場所に停車し、シフトをN(AT車はP)にしてパーキングブレーキを確実にかける
  • DPDスイッチを押すと「手動再生中」の表示に変わり、エンジン回転が自動で上がる
  • 「手動再生」表示灯が消灯すれば完了し、通常の走行に戻れる

15〜20分ほどで表示灯が消えれば、DPDは正常に再生できています。

参考:いすゞ自動車|DPD警告灯が表示されたら

終わらない・時間が長い時の異常サイン

20分を大きく超えても表示灯が消えない、あるいは再生が何度も繰り返される場合は、異常のサインです。

正常なら完了するはずの再生が終わらないのは、DPDの詰まりが限界に近いか、再生に必要な部品が正しく働いていない可能性が高いためです。

次のような状態は、そのまま再生を繰り返しても解決しません。

  • 普段より明らかに時間がかかっても「手動再生中」の表示灯が消えない
  • 毎日・数日おきなど、再生の頻度が明らかに増えている
  • 再生を始めてもエンジン回転が上がらない・途中で止まる

実際に、すすの堆積が最大まで進んだ車両で、手動再生が3時間たっても終わらなかったという事例もあります。

当てはまるサインがあれば、再生を繰り返すより先に原因の切り分けが必要です。

ランプの点滅については、DPFランプ点滅が消えないときの対処法もあわせて確認してください。

DPD手動再生が終わらない主な原因

DPD手動再生が終わらない原因は、大きく3つに分けられます。

どれに当てはまるかで、洗浄で解決できるのか、部品交換や診断が必要かが変わります。

主な原因起こりやすい状況再生時の特徴
フィルターの詰まり短距離、低速走行が多い頻度が増え、やがて完了しなくなる
排気系部品の固着、故障走行距離が多い、サビの発生温度・エンジン回転が上がらない
フィルターの溶解、センサー・DOC・水温系の不良経年劣化、誤検知必要な温度まで上がらず再生が進まない

フィルターの詰まりが限界に近い状態

多いのは、DPD内部にすす(排気中の粒子状物質)が限界まで溜まっているケースです。

再生はこのすすを燃やして取り除く仕組みですが、溜まりすぎると1回の再生では焼き切れず、完了しないまま終わります。すすが過剰に堆積した場合、再生に入らないこともあります。

詰まりが進みやすいのは、次のような使い方です。

  • 近距離の配送や街乗りが多く、排気温度が上がりきらない
  • アイドリングや低速走行の時間が長い
  • 指定外のエンジンオイルを使っている

さらに、すすとは別に「アッシュ」も少しずつ溜まります。

アッシュとは、主にエンジンオイルの添加剤などに由来する不燃性の灰分です。燃えないため再生では取り除けず、蓄積すると洗浄や交換でしか除去できません。

詰まりが限界のサインを迎えている場合は、再生を繰り返すより洗浄で堆積をリセットする方が推奨されます。

排気系バルブの固着・故障による再生温度不足

いすゞのDPD再生不良で見落とされやすい原因の一つが、排気ブレーキバルブや排気スロットル、排気シャッターなど、排気系部品の固着・故障です。

DPD再生時には、排気系のバルブを制御して排気を絞り、DPDの温度を上昇させます。

しかし、バルブやアクチュエータが正常に作動しないと、再生に必要な温度まで上がらず、再生が長時間化したり、完了しなかったりすることがあります。

代表的な不具合の原因には、次のようなものが考えられます。

  • 排気ブレーキバルブのアクチュエータが故障し、バルブが動かない
  • 排気シャッターバルブがサビや汚れによって固着している
  • 負圧ホースや電磁弁の不具合により、バルブが正常に作動しない

実際に、排気温度が十分に上がらずDPD再生が完了しない車両で、排気ブレーキバルブの修理・交換によって改善した事例もあります。

このような周辺部品の不具合は、DPD本体を洗浄しても改善しません。

診断機による作動確認や現物点検を行い、原因に応じて清掃・修理・交換する必要があります。

センサー・DOC・サーモスタットの不良

詰まりも部品の固着もない場合、センサーや触媒・水温系の不良が疑われます。

DPDの再生には、一定以上の水温と排気温度が必要です。

差圧・排気温度センサーが状態を監視し、DOC(酸化触媒)が再生用の熱を作り、水温はサーモスタットが管理します。

どれかが不調だと、必要な温度に届かない、または状態を正しく検知できず、再生がうまく進みません。

疑われるのは次のような不良です。

  • 差圧・排気温度センサーの異常で、詰まりを誤検知して再生が空振りする
  • DOCの劣化で、再生に必要な排気温度まで上がらない
  • サーモスタット不良で水温が上がらず、エンジンが再生を始められない

つまり、実際は詰まっていなくても「再生できる温度・状態に届かない」ために終わらない、というパターンです。

センサー系の不調はドライバーの目では判断できません。診断機のある整備工場での確認が必要です。

参考:国土交通省|いすゞDPDの取扱い方法について

DPD手動再生が終わらない時の対処法

DPD手動再生が終わらない時は、原因の切り分けに沿って対処します。

まず自分でできる範囲を確認し、直らなければ整備・洗浄に進む流れです。

自分でできる再実行と条件の確認

正しい手順で手動再生を行っても終わらない時は「再生が終わりやすい条件」を整えると完了する場合があります。

再実行の前に、次の条件を整えましょう。

  • エンジンが温まった状態で行う(走行直後のほうが、冷えているときより早く終わる)
  • 手動再生の前に一定時間走行し、排気温度を上げておく
  • 指定の低アッシュオイル(DPD対応オイル)を使っているか確認する

いすゞ公式でも、手動再生は走行直後のほうが早く終わると案内されています。

※車種・表示状態によって異なるため、車載の取扱説明書に従ってください。 

暖機しても20分を大きく超えて終わらないなら、自分でできる範囲は超えています。無理に繰り返さず、整備や洗浄に切り替えましょう。

参考:国土交通省|いすゞDPDの取扱い方法について

整備工場での強制再生と点検

自分で直らない場合は、整備工場やディーラーで診断を受けることが確実です。

診断機をつなげば、強制再生ですすを焼き切れるか試せるうえ、エラーコードから故障箇所を特定できます。

整備工場では、主に次の点を確認します。

  • 診断機で強制再生を実行し、焼き切れるかどうかを確認する
  • 排気ブレーキ(排気スロットル)バルブ・アクチュエータの作動を点検する
  • 差圧・排気温度センサー、DOC、サーモスタットを点検する

部品やセンサーが原因のときは、交換・修理でしか直りません。洗浄では解決しない領域なのです。

詰まりが原因なら洗浄という選択肢

詰まりが疑われる段階なら、整備工場に出す前にDPF洗浄の専門業者へ相談する選択肢があります。

すすやアッシュが堆積していても、洗浄で取り除ければDPDを交換せずに使い続けられることが多いためです。

洗浄業者では、次のように詰まりを判断します。

  • 差圧(詰まり具合の目安)を測り、洗浄で回復できる状態か確認する
  • 現地で車両の状態を見て、洗浄の可否と効果を見積もる

交換と洗浄では、費用の負担も変わります。

対応特徴
DPD交換確実だが高額で、中大型では100万円を超えることもある
洗浄詰まりが原因なら、交換費用のおよそ1/3〜1/6で済む

詰まりが原因なら、洗浄業者が現地で判断したうえで対応できます。トラックを整備工場に預ける前に、まず試したい選択肢です。

DPD洗浄料金については下記記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

DPD手動再生を放置するリスク

DPD手動再生が終わらないまま放置すると、走行と費用の両面でリスクが大きくなります。

早めに動くほど被害は小さく済みます。

エンジンの出力制限による走行制限

手動再生をせずに走り続けると、最終的にエンジンの出力が制限されます。

すすが溜まりすぎるとエンジン制御警告灯(チェックエンジンランプ) が点灯し、エンジンを守るために出力を抑える仕組みが働くためです。

放置すると、次の順で状態が悪化します。

  • 点滅のまま走行を続けると、速い点滅(毎秒約3回)に変わりDPD故障の恐れが出る
  • さらに放置するとエンジン制御警告灯(チェックエンジンランプ)が点灯し、出力制限がかかる
  • 出力が制限されると速度が出せず、通常の運行ができなくなる

出力制限に至る前に、停車して再生や整備を行いましょう。速度が出なくなる事態は、避けたいところです。

参考:国土交通省|いすゞDPDの取扱い方法について

詰まり進行によるDPD交換の高額化

放置して詰まりが進むと、洗浄で対応できる段階を過ぎ、交換しか選べなくなります。

すすやアッシュが焼き切れない量まで固着すると、洗浄でも落としきれないためです。

同じ詰まりでも、動くタイミングで費用が大きく変わります。

  • 早い段階:洗浄で交換を回避できる(費用は交換のおよそ1/3〜1/6)
  • 進行後:洗浄では戻らず、高額な交換(中大型で100万円を超えることも)になる

詰まりが軽いうちほど、洗浄で直せる可能性は高くなるため、早めの対処が、結果的に一番安く済むといえます。

DPD手動再生が終わらないことのよくある質問

DPD手動再生について、よく寄せられる質問にお答えします。

Q1:DPD手動再生を途中でやめるとどうなる?

途中でやめると再生は中断され、焼き切れなかったすすが残ったままになります。

再び表示灯が点滅し、放置するとやがて出力制限に進みます。

中断せざるを得なかった時は、できるだけ早く停車して、手動再生を最初からやり直してください。

Q2:DPD手動再生が毎日・頻繁に必要なのは異常?

車両の使い方が変わらないのに頻度が増えたなら、アッシュの堆積や故障のサインです。

ただし、短距離中心の運行など使い方によっては、毎日1回ほど再生がかかることもあります。

急に頻度が増えたと感じたら、点検を受けるのが安全です。

Q3:手動再生中にエンジン制御警告灯(チェックエンジンランプ)が点いたら?

すすが溜まりすぎたサインで、エンジンの出力制限がかかる段階です。

そのまま走るとDPDやエンジンを傷める恐れがあります。

無理に運行を続けず、安全な場所に停車して、整備工場・ディーラーで点検を受けてください。

Q4:DPD再生の進捗が進まず回転数も上がらない時は?

燃焼温度が上がっていない状態で、排気系部品やセンサーの不具合が疑われます

再生を繰り返しても直りにくいため、診断機のある整備工場で原因を確認してもらいましょう。

DPD手動再生が終わらないなら原因診断を。堆積が主因なら洗浄も選択肢 

DPD手動再生が終わらない時は、原因をつきとめることが欠かせません。

詰まりが限界なのか、排気系部品やセンサーの故障なのかで、取るべき対処が変わります。

部品やセンサーの故障は整備工場での修理が必要ですが、原因が詰まりにあるなら、洗浄で高額な交換を回避できることが多いです。

詰まりが原因のときに頼れるのが、DPF洗浄の専門業者です。

トラック専門の出張洗浄を行うコウゴクDPFクリーニング(関西・四国・中国地方対応)では、次のように対応します。

  • 現地で差圧を測り、洗浄で回復できる詰まりかどうかを見極める
  • DPD・過給機・インテークマニホールド・燃料パイプラインの4箇所を分解せずにまとめて洗浄する
  • トラックを工場へ運ばず、稼働を止めずに数時間で作業する

DPDだけでなく吸気側までまとめて洗うため、吸気の汚れによる再詰まりが原因のときも対応できます。排気側だけの洗浄では再発を繰り返す車両にも効果的です。

実際に、走行46万kmのいすゞエルフで手動再生の警告が頻発していた車両も、出張洗浄で差圧が施工前の約半分まで下がり、詰まりが解消しました。

施工事例:いすゞエルフ DPD出張洗浄

手動再生が終わらない・繰り返す状態は、詰まりが限界に近いサインです。

交換に数十万円以上をかける前に、まず洗浄で直せるかを確認してみてください。

DPD・DPF・DPRの詰まりや手動再生のトラブルは、コウゴクDPFクリーニングへお気軽にご相談を。料金プランの詳細はこちらからご確認いただけます。