燃料ラインとは

燃料ラインは文字通り燃料タンクとエンジンを繋ぐ燃料のパイプラインです。
燃料ライン洗浄では大きく2つの部分を洗浄します。
燃料が通るパイプラインと燃料を燃焼室に必要分だけ供給するインジェクターです。

パイプラインは車を長く使用すると燃焼カスや微細な汚れが内壁に付着して詰まりやすくなります。
インジェクターも同様に長く使用すると内部に汚れが発生するため、目詰まりを起こしてエンジン不調を引き起こすことがあります。
燃料ラインは人の体でいうところの血管にあたる大切な部分ですから、汚れや詰まりを放置すると燃料の循環が悪くなり様々な不調を引き起こします。

症状

エンジン始動の悪化

エンジンに燃料が供給されにくくなっているため、エンジン始動の際にエンジンが付きにくくなることがあります。

燃費の低下

燃料供給量が安定せず燃焼効率が悪くなることにより燃費が低下します。

アイドリングが不安定になる

均一な燃料供給がされず、アイドリング時の回転数が不安定になります。また、どこかのインジェクターが故障した場合、エンジンの振動が激しくなる場合がある。

エンジン不調

最悪の場合、走行中にエンジンが停止（エンスト）します。そうなると、ハンドルやブレーキ操作は困難になり、非常に危険です。

燃料ラインを洗浄することによってパワーロスの改善、燃費の回復が期待できます。
併せて燃料フィルターの交換も推奨しています。

作業手順

• 特殊洗浄機を燃料ラインのINとOUTに接続する。
• 特殊洗浄機より燃料ライン洗浄剤を供給する。
• 燃料ライン→インジェクターを洗浄し、液剤とパイプラインの汚れはエンジン内で完全燃焼される
• 余剰燃料と返りのパイプライン内の汚れは特殊洗浄機へ排出される。

過給機とは

過給機はエンジンの出力を向上させるために使用される装置で、正式には「ターボチャージャー」と呼ばれます。これは、排気ガスの流れを利用して圧縮した空気をエンジンに送り込むもので、車両のパフォーマンスを向上させる役割を果たします。

ターボチャージャーは、従来の自然吸気エンジンに比べて高い出力を発揮することができ、特に高速走行に適しています。エンジンに圧縮空気を供給することで、燃焼効率を向上させ、出力を増加させます。

排気側のファンは排気ガスをまともに受ける場所なので、当然汚れやすい部分になります。

症状

エンジン出力低下

空気の流れが制限され、圧縮効率が低下します。これによりエンジンの出力が減少する可能性があります。

高速域での加速不良

過給機が汚れると、吸気を圧縮する能力が低下します。これによりエンジンの出力が減少し、高速域での加速や最高速度に影響を及ぼす可能性があります。

燃費悪化

汚れたターボチャージャーはエンジンに十分な空気を供給できないため、燃料の燃焼効率が低下します。結果として燃費が悪化することがあります。最悪の場合、走行中にエンジンが停止（エンスト）します。そうなると、ハンドルやブレーキ操作は困難になり、非常に危険です。

ターボを洗浄することで高速域の走りが快適になり、燃費も回復します。

作業手順

• 特殊洗浄機を燃料ラインのINとOUTに接続する
• 特殊洗浄機よりターボ洗浄液を投入する
• エンジン内部を経由し、ターボを洗浄する

インテークマニホールドとは

インテークマニホールド（以下インテーク）はエンジンが吸い込む空気を複数のシリンダーに分配する管路です。
インテークの内径や内部の屈折角はエンジンの燃焼効率に影響を及ぼします。
インテークの詰まりは、即エンジンのパフォーマンスの低下に繋がるほど大事な部分です。

症状

ススの増加

燃料を燃焼する時の空気と燃料の比率が燃料過多になります。その結果、燃料の不完全燃焼が生まれ、ススが発生します。

エンジン出力低下

吸気量が減少するのでエンジンの出力が低下します。

燃費悪化

エンジンの出力低下により、同じスピードやパワーを出すために、より多くアクセルを踏み込む必要があります。

トルクや燃費の低下を感じたらインテーク洗浄を検討してください。
インテークを洗浄することにより、吸気がスムーズに行われるので燃焼効率も上がり、燃費の回復や、ススの発生を抑えることができます。

作業手順

• インテークマニホールド手前の吸気口へ特殊洗浄機を接続する
• 特殊洗浄機より霧状の洗浄剤を噴射し、インテークマニホールドを洗浄する

DPFとは

DPFは排気ガスの中の環境汚染物質を取り除く特殊なフィルターです。
DPFフィルターは長く使用すると目詰まりを起こしやすく、定期的に洗浄する必要があります。
目詰まりを放置して、マフラー交換になった場合は50万～100万円程度の交換費用がかかります。

症状

DPFのチェックランプが点灯

チェックランプが点灯すると運航を直ちに停止し、停車した状態で数十分手動燃焼を行う必要があります。

加速の低下

マフラーが詰まると、排気がスムーズに流れなくなります。
その結果、回転数が上がりにくくなりエンジンの出力が低下し、加速が悪くなります。
最高速度も制限されることがあります。

燃費の低下

エンジン出力低下により、アクセルを多く踏み込む場面が増え、燃費が悪化します。

DPF洗浄とコーティングを行うことで走行時のチェックランプ点灯回数を従来マフラー洗浄よりも格段に減らすことができます。さらに燃費の回復も期待できるため大幅な経費削減になります。

作業手順

• マフラーのDPFの上流側の差圧センサーを外し、特殊洗浄機を接続
• 洗浄剤を投入し、DPF洗浄を行う
• 排気口より汚れを排出
• 第二工程はトリートメント剤を投入しDPF内の表面にコーティングを行う。